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働けば自由になる?~ARBEIT MACHT FREI~

無知ほど怖いものはない。

それを、ひしひしと感じた場所。


あまりに広く、緑が溢れ、一見穏やかで静かすぎるその土地は、

かつての殺人工場。


ここは、アウシュビッツ強制収容所。

ポーランド南部、オシフィエンチムに位置する。


PA280724.jpg

「働けば自由になる」

高電圧の流れる鉄格子に囲まれたこの場所に、

PA280730.jpg

自由など、来るはずもなかった。



ほんの70年ほど前、ここで行われた恐ろしい出来事は、

日本にも通ずるものがある気がする。


決して、正しくないその行為に、

誰もが賛同し、実行していた時代があった。

そうせざるを得なかったのかもしれない。

正義とは洗脳によってこうも形を変えるものなのか。



あきらめ、気力を失い、おかれた状況に背くこともせず、

ただ命令に従う世界。

従わざるを得ない世界。

傍観者は黙認とみなされ、反対する者は殺される。



送られてきた人達は医師によって『選別』されたという。

最初に通る、生と死の分かれ道だ。



ユダヤ人と判断された人々の

遺体を焼いた灰、ハンマーで砕かれた骨、

PA280732.jpg

処理できずに遺された大量の髪の毛。


あまりの莫大な量に、まるで作りものにさえ感じてくる。



今も、絶えることなく

花が供えられているという死の壁・・・

PA280749.jpg

どれほどの血を浴び、

幾度の銃声を聞き、

幾人の死を見届けてきたのだろう。



壁に掛けられた罪のない囚人たちの遺影・・・


眼を見開き、まっすぐとカメラに向けられた

囚人という名の英雄たちのまなざしの、その一つ一つに魂が宿り、

あたしたちに語りかけてるような気がした。


決して遠くは無いあの時代を、

二度と、二度と繰り返すことが無いようにと。



綺麗に分別された手荷物が、

PA280742.jpg

PA280746.jpg

PA280738-1.jpg


几帳面にも作成された書類の山が、

PA280735.jpg

ゆがみきった殺人工場を正当化させる。


どんな言葉を用いても現実に匹敵することは無い。



日本語ガイドの中谷さんは、

この恐ろしくも悲しい出来事を、

是非、傍観者の立場で考えてほしいという。


歴史を繰り返さないためには、

知識を付け、判断力を付け、

多くの傍観者をなくし、

誤りを正し、声を上げる人が必要だと。


政治家でなくとも、一人ひとりの認識で、

世界は変えることができるのだと。

今日も、多くの人々がこの場所に足を運んでいる。



今のこの不況の世の中で、

誰もがどこかに光を求め、

誰かのせいにして生きている。


物が溢れ、温かい衣類をまとい、

見えない愛に包まれていてもなお、

生気を失い、自ら死を選ぶ人が後を絶たない。


選択肢は一つでないはずなのに。


かくいうあたしも、現実から目をそむけたくって、

ただ、世界に逃げだしてきただけなのかもしれない。



逃げ出すこともできずに、

ただ、殺されるためだけに、

運ばれてきた人達がいた。

PA280761.jpg


まだ陽のある11月の午後、

防寒している身であるにもかかわらず

頬を撫でる風は冷たく、思わず身を縮める。



ぷっつりと途切れたレールの先に、彼らは一体何を見たのだろう。

PA280764.jpg



薄っぺらく穴だらけの囚人服。

PA280748.jpg

頭は刈られ、

暖房設備もろくにない部屋で、

PA280779.jpg

味気のないわずかな食事。

穴だけのトイレ。

PA280777.jpg

強いられる無意味な労働…。


彼等は一体何を思ったのだろう・・・・。




そのうちベットが足りなくなり、

一つのベットに何人も寝かされたという。




何十万人もの命を奪ったガス室は、

証拠隠滅の為に爆破されていて、

現在、原形をとどめていない。

PA280768.jpg



世界恐慌後のこの恐ろしい出来事は、

理性をもってすれば、最も人間らしくない行為だと思う。


その反面、実は人間の神髄に眠り、

追い込まれた時に引き起こす、

もっとも人間らしく、

持って生まれた本能が故かもしれないとも思う。


そう考えると、

例えば何時、繰り返してもおかしくない気がした。



だけど、あたしたちは決して繰り返してはならない。


過去が、無言で語りかける。


遺された負の遺産をしっかりと受け止め、

後世に伝えていかねばならない。


目を逸らさず、学び、感じ、考えなければならない。


そのためには、まず、自分が知らなければ。


平和教育すらも減っていく日本で、

この先伝えるべきは子孫を残した親の役目なのだろう。


80年前の状況と重なる今、

この時期にここを訪れてよかったと思う。

PA280775.jpg




残存者の声を脚色せず、語られるままに記された本です。
ポーランドまではとても来れないけれど、
ここを知りたいという方は読んでみてください。

アウシュビッツの沈黙アウシュビッツの沈黙
(2008/05)
米田 周

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ナチスに捕まり、強制収容所に入れられ、
過酷な生活の中での親子愛が描かれています。
涙が止まらなくなります。

ライフ・イズ・ビューティフル [DVD]ライフ・イズ・ビューティフル [DVD]
(2009/11/20)
ロベルト・ベニーニ、ニコレッタ・ブラスキ 他

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あまりにも有名なアンネフランク一家もまた、一時期ここに収容されていました。
アンネの日記―完全版


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.10 2011 ポーランド comment2 trackback0

comment

たかこ
久しぶり。
私はビビッてアウシュビッツには行かなかったんだけど、やっぱり行けばよかったかな。
最近、旧日本軍771部隊の本を読みました。
中国人を使って人体実験をした話。
戦争って本当に怖い。
今後地球上から戦争がなくなることを願う事しか私たちには出来ないなんて!
2011.02.11 05:10
とっく
たかちゃん

日本がやってた人体実験、本では読んでないんだけど、
あたし昔映像で見たことあるのね。
ものっっすっげー衝撃うけた。
同じ日本人だと思うと、かなりショックだった。
人が人に見えなかったもん。
アウシュビッツ、一人で行ってたらあたしもビビってたかもしれん。

でも、実際は穏やか過ぎて怖いくらい。緑で溢れてたよ。
今は、一面真っ白なんだろうなぁ・・・。




2011.02.11 06:40

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プロフィール

とっく

Author:とっく
28歳の誕生日は、シリアとトルコの国境越え真っ最中。
31時間かけて、黙々と移動してました。

出発から早9カ月。
日本に帰る日がくるのが怖いくらい、
すっかり旅の日常に慣れてきた。
帰国の時が、
確実に、刻一刻と近づいています。

だけどまだ、全然足りない。

ほんの何週しか経ってない気分。
時が経つのはあまりに早すぎます。

振り返れば色々なことがありました。
そして初めて、時の長さを実感します。

思った以上に世界は広すぎます。

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