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お誕生日は国境で★後編★

ただ一人残された乗客の心細さなど気にも留めず、

軽くなった乗合バスは、

いかにも乾燥地帯らしい白っぽい砂の、

色あせた緑の草を生やした山を横目に

一本道を走り続ける。


空はこんなに晴れているのに、

気分はどんより曇るばかり。


自分にうんざりしながらも、

人間が出来てないあたしは

思い違いもいいとこで、おじさんに矛先を向け、

何とか気持ちを落ちつけようとした。



頭の整理がつかないうちに、バスの扉が開けられた。


「あっちがトルコだよ。」


そういってドライバーが誇らしげに指差した先は、

とっくが目指した場所ではなかったけど、

まさにシリアとトルコの国境だった。

100mほど先に、ポリスの姿も見える。


「はい。特別にここまで来たから100シリポン(約180円)ね。」

しっかり追加料金も請求された。



ダマスカスからアレッポまで、

心地よいふわふわマットの寝台電車に

6~7時間乗って600円の世界ですよ?

この距離で100SPもとるのかよ?!


とっくのイライラバロメーターは上がり続ける。


なるほど喜んで国境まで連れてきてくれたわけだ。



「あたしはアレッポに行きたいと言ったのに!!

 大体こんなとこで降ろされて、どうすりゃいいのよ?!」

鼻息荒く、悔し涙をためながら訴えるも、

今更アレッポに戻るわけにもいかないのは明らか。


周りは山以外何もない国境で、

とりあえず前に進むしかないのは分かってる。

でも、どうしても一言文句を言いたかったのだ。



泣いても笑ってもトルコまで、ものの数百メートル。



結局100シリポンを支払い、ぶっきらぼうにお礼を言って

一歩ずつ、

ゆっくりと国境へ向かって歩く。



16㎏のバックパックと6㎏のサブバックが、いつにもまして重く感じる。


このまま歩いて国境を越えるのか…?


不安がよぎる。

最寄りの街まで一体何キロあるのかも分からないというのに。



遠く、免税店が見えた。

よし。あそこでバスを待とう。



銃を構え、国境を守るポリスマンのもとに辿り着いた。

怪訝そうにこちらの様子をうかがっていたポリスマンに

これまでのいきさつを説明する。



そして最後に、トルコ側に交通手段はあるのか尋ねてみた。


ポリスマンは適当に話を聞き、

ふんふんとうなずいた後、


「これに乗って行きなさい」

と、ちょうど通りかかった乗用車を指差した。


へ??交通手段はこれだけ?!


とっくは目を丸くした。

乗用車の持ち主も、いいとばっちりだよ。

まさか、他人の自家用車で国境を越えることになろうとは

思ってもみなかったもん。



いざ、出国手続きの建物に入ると、

外国人のツーリストらしき人は誰一人いなかった。

小さな建物の中は、見るからにトルコ人かシリア人。



デカイ荷物を積んだ乗用車か、

何かを運ぶ大型トラックくらいしか見当たらない。


アンタクヤの国境で列を作っていた国際バスなんて

一台もいやしない。


そのせいか、なんとなく独特の緊迫ムードがあって、

係員もまじめに仕事をこなしていた。



淡々と出国手続きを終えると、

また同じ車に乗せてもらい、続けてトルコの入国審査へ。


いよいよ見慣れたトルコの国旗が近づくと、

なんとなくホッとした。


『メルハバー!!ニホンジン?!ワタシモニホンジン!!』


どっからどう見てもにトルコ人にしか見えない係員に

優しい笑顔と陽気な挨拶で迎えられ、

やっぱあたしは、トルコ人好きだなぁ・・と思う。


おかげで、ずっと続いていたイライラと、

眉間のしわがすっと消え、気持ちがスっと軽くなった。



幸いトルコのガイドブックは持っていたので

またまた事情を説明し、ここがどこなのか尋ねると、

「キリスだよ」と教えてくれた。


自分の所在地がわかっただけでもひどく安心した。



冗談だか本気だか分かりにくい世間話を聞いた後、

イスタンブールに向かいたいと訴えると、

『まぁ、慌てないでいいから』と、

まさかの国境でシャ-イをご馳走に☆



そしてあまーいシャーイで癒されてるその間に、

これまた違う乗用車に

あたしを最寄りのバス停に送り届けるよう頼んでくれていた。

最初の車はどうやら急ぎの用があった様子・・。



最寄りといっても約7キロの距離があり、

長距離バスの出るオトガルへは、

そこから更に30分ほど乗合バス(セルビス)を乗り継がねばならなかった。

(バスが通るまでの時間つぶし程度にはなるだろうと目をつけていた免税店は、
ガラスが割れ、中は空っぽ。既に廃墟と化してました。
バスが通る気配もありませんでした…。)





おかげで無事、キリスのオトガルへ到着し、

誕生日を終えた翌朝、バスはイスタンブールへ帰りついた。



懐かしい旧市街の街なみ。

サバサンド。

美味しいケバブ。



こうしてとっくは、一日がかりの大移動を無事終えたのだった(・ω・´)三33



大好きなトルコの入国スタンプが、
(※でもスタンプ自体は非常に地味)

自分の誕生日の日付で押されてあるってのは、

なんとなく嬉しいもんです



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忙しい中、この長ったらしい日記を読んでくれてありがちゅ(●´∀`人)

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.29 2011 シリア comment0 trackback0

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プロフィール

とっく

Author:とっく
28歳の誕生日は、シリアとトルコの国境越え真っ最中。
31時間かけて、黙々と移動してました。

出発から早9カ月。
日本に帰る日がくるのが怖いくらい、
すっかり旅の日常に慣れてきた。
帰国の時が、
確実に、刻一刻と近づいています。

だけどまだ、全然足りない。

ほんの何週しか経ってない気分。
時が経つのはあまりに早すぎます。

振り返れば色々なことがありました。
そして初めて、時の長さを実感します。

思った以上に世界は広すぎます。

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